ADHDや認知症にホスファチジルセリンが有効

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ホスファチジルセリンは子供たちの精神バランスの安定や、加齢による脳の衰えを予防改善し認知症発症リスクの低下に大きく貢献します。

 

ホスファチジルセリンは脳の栄養素

脳の神経細胞に多く存在する

ホスファチジルセリンは、自然界の動植物の細胞の膜に含まれるリン脂質の一種です。

私たち人間の体を構成しているおよそ約60兆個の細胞膜にもホスファチジルセリンは存在し、特に脳に多いことが知られています。

体内のリン脂質の3%程度がホスファチルセリンといわれますが、脳の神経細胞の膜では、リン脂質の10%前後をホスファチジルセリンが占めています。

体の中では作れない

脳の中のホスファジルセリンは、すべて食物由来のものです。

私たちは体内でホスファチジルセリンを作り出すことができないので、豚肉や牛肉、鶏肉、卵、大豆などに含まれるホスファチジルセリンを毎日の食事で摂取し、脳をはじめ全身の細胞膜に供給しています。

脳の中で再合成されるしくみ

食物由来のホスファチジルセリンは、アミノ酸の一種であるセリンに脂肪酸などがくっついた大きな構造をしているため、そのままの形では血液脳関門を通過できません。

しかし、体内に吸収された後、ホスファチジルセリンはいったんバラバラに分解され、セリンや脂肪酸がそれぞれ別々に血液脳関門を通過し、脳の中で再び人体用のホスファチジルセリンに再構築されるしくみになっています。

食事で補給しないと減る一方

脳に必須のホスファチジルセリンですが、脳のなかのホスファチジルセリンはどんどん減ってしまいます。

言い換えれば、そうしたホスファチジルセリンの減少が、脳の老化や痴呆、あるいはストレスによる精神不安を招く重大な引き金になると考えられるのです。

 

ホスファチジルセリンの有効性

欧米では、すでに50年以上も前から脳の健康とホスファチジルセリンの関係について膨大な量の研究がなされてきました。

これまでに報告されているホスファチジルセリンに関する学会研究や研究論文の数は、およそ3000件にのぼるともいわれています。

そのうち、人を対象にした臨床試験に限っても、1997年の時点ですでに64件のデータが公表されています。下記は臨床試験内容の一例です。

  • 高齢者の記憶力、集中力の低下抑制
  • アルツハイマー症をはじめとする認知症の改善
  • 精神不安の解消
  • ストレス耐性の向上
  • 子供のADHDの改善

ホスファチジルセリンの働き

膜タンパク質の働きを支援する

細胞膜の主成分はリン脂質

神経細胞をはじめ、すべての細胞の膜は、主にリン脂質とタンパク質からできています。

その様子は、リン脂質で作られたやわらかい壁(脂質二重層)のなかに、タンパク質のかたまりがいくつも埋め込まれた構造をしています。

ホスファチジルセリンは、ここでリン脂質の壁を構成する一員として存在し、膜をやわらかく保って、膜タンパク質の働きを強力に支援しています。

膜タンパク質は物流センター

膜タンパク質は、細胞膜に設けられた検問所付きの物流センターのようなものです。

細胞内には、絶えず栄養や情報が出入りしていますが、それらが細胞膜を通る時は必ず膜タンパク質が介在します。

膜タンパク質は、細胞に必要な物質を自ら運搬したり、それらの通り道(チャネル)を作ったり、細胞内部に増えたイオンを外へくみ出す(ポンプ作用)手伝いもしています。

しかも、膜タンパク質は、むやみに物質の通過を助けているわけではなく、必要なものとそうでないものを選り分けたり、その量を調節するフィルターにもなっているのです。

膜タンパク質の働きを助ける

もしも、膜タンパク質の働きが鈍るようなことがあれば大変です。

神経細胞は栄養不足で一気に活性が弱まり、放っておけば死滅してしまいますので、そうした事態を防ぐには、ホスファチジルセリンの存在が欠かせません。

膜タンパク質は、リン脂質の壁をあちこち移動しながら物質の流れを管理していますが、ホスファチジルセリンは、その膜タンパク質を細胞膜のなかにしっかりと引きとどめ、働きやすい柔軟な足場を提供しているのです。

 

神経細胞のリフレッシュに必須

神経細胞の新陳代謝を活性化

ホスファチジルセリンが脳に豊富にあれば、膜タンパク質の活躍で、細胞内外の物質の流れが円滑に保たれます。

すると、個々の神経細胞には絶えず新しい栄養が供給され、同時に細胞内部の老廃物がどんどん排泄されて、新陳代謝が活発になります。

その結果、神経細胞のアンテナ(樹状突起)はぐんぐん伸び、情報伝達物質(主にアセチルコリン)の放出も盛んになって脳の情報ネットワークは充実します。

NGF(神経成長因子)産生の利用効率を高める

神経細胞は、自ら神経成長因子を作って放出し、それを利用しています。

加齢によるNGFの産生量の減少は、アルツハイマー症の一因ともいわれていますが、実はホスファチジルセリンはここにも関与しています。

ホスファチジルセリンには、NGFの産生を高めたり、加齢に伴うNGFの利用効率(レセプター機能)の低下を抑える働きのあることが、試験管内の実験などで確認されているのです。

このほか、古くなった神経細胞の排除にもホスファチジルセリンは一役かっており、脳のリフレッシュに必須の存在となっています。

脳のトラブルの予防と改善に最適

日常的にホスファチジルセリンを摂取していると、加齢やストレスによる神経細胞のダメージを防ぐうえで大いに有効です。

すでに神経細胞が傷害され、記憶力や集中力が衰えていたり、精神不安などの症状が出ている人も、ホスファチジルセリンを積極的に補給すれば、個々の神経細胞が次第に元気になって症状の好転が望めます。

実際に、ホスファチジルセリンを投与すると、脳の神経細胞が活性化したり、エネルギー代謝が高まることが、EEG(二次元脳電図)やPET(脳断層撮影法)を用いた研究で明らかにされています。

また、たとえ脳の神経細胞が大量に死滅している痴呆症の患者さんでも、ホスファチジルセリンの摂取で残っている細胞の活性を最大限に高めることができれば、その克服に有利となります。

キレやすい子供、ADHD対策に

いつもそわそわしていて、落ち着きがない、すぐ切れる、友達と仲良くできない、言ったことが守れない、忘れ物が多い、集中力が続かない…など、近年、ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもが増えています。

ホスファチジルセリンは、脳を活性化させるブレインフードの一つです。脳の細胞に多く存在し、脳の情報伝達をスムーズにするとともに、栄養を行きわたらせる働きがあり、様々な脳機能の改善・発達効果が期待されています。

海外では広く使用されており、記憶・判断・集中・やる気をサポートする働きが確認されています。

また、ホスファチジルセリンは普通の食品に含まれる、自然界にも存在する成分ですので、お子さんにも安心してお使いいただけます。

 

ホスファチジルセリンの効果と効能

ホスファチジルセリンの効果と効能

  • ホスファチジルセリン(PS)とはリン脂質(レシチン)の一種で、タンパク質とともに細胞膜を形成する大変重要な物質です。人間の体は60兆個もの細胞から作られており、全ての細胞膜にホスファチジルセリンが存在し細胞膜の柔軟性を保つ働きをしています。
  • 細胞膜に存在するホスファチジルセリンは細胞内への栄養素の取り込みと、老廃物の排出に重要な働きをしています。体内でホスファチジルセリンが最も多く存在すのは脳。そのため脳の栄養素とも呼ばれています。中でも神経細胞に集中し、脳内での情報伝達や血流に重要な働きをしています。
  • ホスファチジルセリンには脳への血流を改善し脳細胞を活性化させる効果があるため、アルツハイマーや認知機能障害,記憶障害,記憶力,注意力,判断力,集中力の改善など脳機能の向上に有効です。
  • その他、気分の落ち込みや無気力,不眠などのうつ病の改善例もあります。ホスファチジルセリンは体内でも一部生成されますが、必要量の大部分は食品から体内に取り込まれます。
  • ホスファチジルセリンは加齢とともに次第に減少してしまい、脳機能が低下してしまう大きな原因と考えられています。食品では牛肉や大豆に多く含まれますが含有量が少ないため、充分な量を食品から摂取するのは難しい成分です。

 

ホスファチジルセリンの脳での働き

ホスファチジルセリンの脳での働き

  • ホスファチジルセリンは脳内で血管壁の細胞膜を柔らかくする効能があります。そのためホスファチジルセリンを摂取すると脳内の血管が柔らかくなり血流が改善され充分な栄養(ブドウ糖)と酸素が脳細胞に届けられるようになります。
  • また、不要になった老廃物の排出も活発になります。ホスファチジルセリンの特徴は脂溶性と水溶性の両面を持つことです。そのため細胞膜の内外に存在でき脳機能を向上させます。また脳内で情報伝達を行うシナプスの周りに充分なホスファチジルセリンが存在すると、脳内での情報伝達がスムーズに行われるようになります。
  • コルチゾールという副腎皮質ホルモンがあります。コルチゾールは人間にとって必要なホルモンなのですが過度のストレスにより多量に分泌されてしまいます。最近コルチゾールの過剰分泌が脳の記憶に関わる海馬を萎縮させてしまうことがわかってきました。
  • その他にもコルチゾールが過剰になってしまうと、うつ病や食欲不振,免疫力の低下,高血圧,肥満,糖尿病などの原因となってしまいます。ホスファチジルセリンにはコルチゾールの分泌を抑制する働きがあります。

ADHDにホスファチジルセリンが有効

今、社会的な問題の一つが「ADHD」という脳機能の障害です。注意欠陥多動性障害という意味を持つADHDは注意力、集中力が弱く、さらに落ち着きがなく計画的に行動できないという症状が見られます。

脳機能の活性化の効果があるといわれているホスファチジルセリンはADHD症状にも効果的だということが近年わかってきました。

1日200mgのホスファチジルセリンを2ヶ月間摂取した結果、症状の改善が認められると言う実験結果も出ています。

さらに、1日ホスファチジルセリン100mgを3ヶ月摂取した実験では、3ヶ月目に顕著な改善の結果が見られました。大豆を原料にしたホスファチジルセリンは副作用がないため安心して使用できると言います。

 

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