カマンベールチーズ~認知症予防の可能性に注目~

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21日は「世界アルツハイマーデー」だったそうで、この日の朝日新聞には上記の見出しの広告が大きく掲載されていましたのでご紹介します。

(桜美林大学、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター、株式会社 明治の共同研究グループによる報告)

内容の趣旨は、

「カマンベールチーズの摂取がアルツハイマー型認知症との関連性が報告されているBDNFを増加させることをヒト介入試験で確認し、認知機能低下抑制、あるいは認知症予防につながる可能性が示唆されました」ということです。

 

研究方法

東京都に居住する70歳以上の高齢女性689人のうち、MCI(軽度認知障害)と判断され高齢女性71人を無作為に2群に分け、1つの群は白カビ発酵したカマンベールチーズ、もう一つの群は対照チーズ(カビ発酵していないプロセスチーズ)をそれぞれ1日2ピースずつを3ヶ月間摂取してもらい、血中BDNF濃度を測定。

その後、3ヶ月間後、摂取する食品を群間で入れ替え同様のことを実施

 

結果

カマンベールチーズ摂取群は、対照チーズ摂取群と比較して、血中BDNF濃度が有意に高い値を示しました。

研究の結果から、MCI(軽度認知障害)の高齢者において、カマンベールチーズ摂取によるBDNF上昇作用が示され、認知機能低下抑制、ひいては認知症予防の可能性が強く示唆された。

血中BDNF

 

認知症と関連する脳の栄養分「BDNF」とは?

BDNFは、神経細胞の発生・成長・維持・再生を促進させる脳由来の神経栄養因子です。BDNFは記憶の中枢である脳の「海馬」に多く発現するほか、血液中にも存在しています。血中BDNFの濃度は65歳以上になると加齢にともなって低下し、認知症やうつでも大幅に低下します。また、BDNF濃度が高いと記憶力や学習能力などの認知機能評価スコア(MMSE)が高いなど、この両者の間には正の相関関係があることがわかっています。

この、“脳の栄養分” ともいわれるBDNFは、加齢により減少しますが、適度な運動により増加し、また記憶や学習などのパフォーマンスを高めることがわかっています※6。一方、食品がBDNFに及ぼす影響に関する研究はこれまであまりありませんでしたが、このたび、乳製品のカマンベールチーズを摂取することでBDNFの濃度が増加したことを示す、ヒトを対象とした初の研究成果が報告されました。

 

BDNF値グラフ

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